こんにちは、山内 (@Bouquetet)です。
あなたはベジタリアンの人がなぜ肉を食べないのか?その理由が気になったことはありませんか。
最近では、環境保護や倫理的な観点からベジタリアンやヴィーガン(ビーガン)になる人が多いと言われています。
そのなかで私は「フレキシタリアン」という食事スタイルを選びました。(2019年11月時点)
(「ゆるベジ」とも言われ、年に何度かはお肉を食べることもあるなどゆるい菜食スタイル)
私自身、以前は普通にお肉を食べていましたし、カナダに滞在している時にルームメイトがヴィーガンでたくさん気を使った経験から「そこまでするべきなのか?」と疑問を持っていた時期もあります。
でも、この菜食をするようになりました。

※考え方は人それぞれなので、特にこの考えを押し付けたいわけではありません。
「フレキシタリアンって何?」という方はこちらの記事でご紹介していますのでご覧ください。
目次
カナダ滞在時に初めて出会った「ベジタリアン」と「ヴィーガン」
まず、日本で普通の暮らしをしていてベジタリアンやヴィーガンに出会うということはかなり稀だと思います。
それは私も然りでしたが、大学生の時に大学を休学してカナダのバンクーバーに滞在していた頃に、初めて身近な存在としてのヴィーガン&ベジタリアンに出会うこととなります。
それは、その時にルームシェアをして一緒に暮らしていた現地の女の子2人でした。
バンクーバーは食生活やライフスタイルにおいてかなりナチュラル志向の人が多いので、その2人以外にもたくさんのベジタリアンとヴィーガンに出会いましたし レストランもベジタリアン&ヴィーガン対応のお店の数は日本と比べ物にならないほどたくさん見かけました。
その時はなぜ多くの人たちがベジタリアン&ヴィーガンという道を選んだのか、よく理解していませんでした。
「動物が可哀想だから」という理由で動物を食べない、めちゃくちゃ動物が好きな人たちだというくらいにしか実際は受け取っていなかったかと思います。
しかし、カナダから帰国して、広告代理店に就職してしばらくして社会の仕組みについて知ることになり、危機感を感じ自分もその道を選ぼうという気持ちにまでなったのです。
順番にご紹介していきます。
理由1:現状の資本主義の問題点を感じたから(倫理的な視点から)
なぜ私が「フレキシタリアン」になったかということには関係がなさそうに思われるかもしれませんが、「資本主義の問題点を感じた」というのはとても大きな理由なので始めにご説明しておきます。
先ほどの「広告代理店に就職して気がついた」話の続きですが、社会人になり、広告代理店で働いて気がついたのは「今の社会は資本主義というシステムを採用している」ということです。(当たり前のようなことですが)
広告代理店では「モノを売る」というマーケティングを徹底して実践していきます。
マーケティングの手法には例えば以下のようなものがあり、「なぜこんなことまでしてモノを売らなければならないのだろう」と度々違和感を感じていました。
マーケティングの主な広告手法としては以下のようなものが挙げられる。
・データを良いように解釈&利用して信頼感を上げる
・専門家を登場させる
・不安を煽る(マイナス訴求)
・Afterを魅力的に描き、その商品があると人生が変わるかのように見せる
などなど。— Tomoko 🌱 (@Bouquetet) May 22, 2020
↑※2020年6月加筆
その行為はモノやサービスを供給して経済を発展させていく資本主義の歯車の一つであるということを肌身を持って気づいていくことになります。
「なぜこんなにモノを無理やり売らなければいけないのか?」という違和感を追求した結果、資本主義の問題点に気づくことになるのですが(環境破壊・貧富の差の拡大など)、これはもう、頭で理解しているだけの気づきとは違い体験を伴っているので頭を打つ衝撃を受けるような大きなインパクトで気が付いていった感覚でした。
そして、資本主義の問題点のなかでも現状の資本主義では「自分の消費や行動がどのように世界に影響を与えているのかが不透明である」ことが大変問題であると感じました。
資本主義はお金を介して取引をおこなうため、基本的に生産の事情も分からなければ、自分の生産が及ぼす影響まで見えにくい社会になっているのです。
たとえば、
安価な服を買う
↓
・発展途上国の人が低賃金で働くことになる
・環境破壊につながる(安価な服はポリエステルなどの化学繊維で大量生産している)
とかそういうことです。
輸送技術なども発達している現在では、自分の消費が世界のどこでどんな影響を与えているのかがブラックボックスのなかにあるように見えなくなっています。
そして、それは畜産にも言えます。
畜産業が間に入っているため私たちはスーパーにならんだ処理済みのお肉を購入でき「動物を殺して食べている」という感覚を持たずして食べることができます。
「感謝して食べれば良い」、「肉を食べるのは自然の摂理」という声を聞くこともありますが(私自身もそう考えていました)、全く身動きの取れないような狭い厩舎にぎゅうぎゅう詰めにして、抗生物質を与えて無理やり大きくしたりする産業的な畜産の方法はもうその域を超えています。
出典:DAYS Japan
その畜産の現状については知るとあまりに辛くなるため、自ら知ろうとする人は多くはありません。(そこまで知りたくない方も多いかもしれないのでここでも詳細には書きません。)
しかし、現状のシステムにおいては「消費がどのような影響を与えているのか」とか「自分がどんな行為をしているのか」が見えなくなっており、そこについては考える必要があります。
ナチス・ドイツのホロコーストを考察した本に、「悪の陳腐さ」という言葉があります。
「悪」は善の逆の意図的なものではなく、「普通とされるシステムを無批判に受け入れてしまうこと」によって起こるのだということです。
このことについては世界の潮流としては気づき始めている人が多いと感じます。
「フェアトレード」、「エシカル」、「サステナブル」という観念がよく言われるようになってきているのもその潮流の一つと言えますよね。
ベジタリアンとして有名なポールマッカートニーはこのように言っています。
もしも屠殺場の壁がガラスでできていたら、すべての人がベジタリアンになる
屠殺場なんて見たことある人の方が少ないですし畜産の現場を見たことにある人なんてかなり限られていると思います。
だからこそ、私は畜産業の行っていることが自分が肉を食べる時に間接的に行うことなのだと忘れずにいることが大切だと考え、なるべく肉を食べないようにしようという考えにいたりました。
「自分で殺せそうなものを食べる」という食事スタイルもあり、一見理解しがたいような感じですが、それは「畜産によってもたらされた肉を購入して食べることが、間接的に自分が畜産で行っていることをしていることになる」と考えているからこそのスタイルであると言えます。
理由2:環境破壊を食い止めたいから
畜産は環境破壊の主な原因だと言われています。
ピンとこない方も多いかもしれませんが、畜産は莫大な資源を使いますし廃棄物(牛の排出するメタンは地球温暖化に甚大な影響を及ぼしています。)も信じられないほどの量です。
地球の肺と言われるアマゾンの森林で起こる火災はほぼ畜産のため(畜産で使われる飼料の栽培を含め)に人為的に起こされており、アマゾンの森林がなくなってしまう日も近いと言われます。
今の地球上の家畜は人間の10倍ほどとも言われ、家畜のエサとなる農作物で十分飢えている人たちをまかなえると計算できるほど。
現在の環境破壊のスピードにはかなりの危機感を感じており、食肉をやめればその現状が変えられるのであればそうしたいと考えました。
理由3:外食に対応できるから
ここまでは「肉を食べない理由」にフォーカスしていましたが、なぜ私が完全に肉を食べない厳格な「ベジタリアン」や動物性のものを一切摂取しない「ヴィーガン」ではなく「フレキシタリアン」という道を選んだのか?ということについてご紹介したいと思います。
それは、「フレキシタリアン」が「ベジタリアン」や「ヴィーガン」に比べて外食に対応できるからです。
まだ日本では同じような食事スタイルの人が少なく、外食に行くことになるとお肉の出てくるお店を避けられないこともしあります。
ベジタリアン・ヴィーガン対応のお店となると日本ではとても少なく、味のレベルも高くない場合も多いです。(余談ですがANAのベジタリアン対応の機内食を頼んでみたらこの世のものとは思えない芋のかたまりみたいなものが出てきたことがあります...。)
そのため仕事の会食がある時などどうしても避けられない場合にお肉や魚、乳製品を少し食べることもあるという感じにしています。※一人で外食することはまずありません。
その代わりお家では動物性のものは摂らず、出汁や調味料にも気をつけています。
これから住む場所が変わったり、考えが変わったらもっと厳格な「ヴィーガン」になるということもあるのかもしれません。
フレキシタリアンは、そこまで厳格ではないので「畜産に問題を感じているけどお肉はやめられないかも」とか
「完全にベジタリアンになるのは難しいかもしれないけどとりあえず少しずつ取り入れてみたい」
という方にはおすすめしたい食事スタイルです。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お肉を食べないようになる理由は人それぞれですが、一つの例としてご参考になれば嬉しいです。
ベジタリアンやヴィーガンに興味はあるけど大変そう!という方はぜひ一度「フレキシタリアン」を試してみてくださいね。


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